INDEX
ムチャな旅行をしてきたと聞きました。今回はどういった内容でしょうか?
11泊13日での九州〜四国のバイク旅です。ただ、最終的には、当初の予定にはなかった北陸まで行ってきたんですけど(笑)。全6,000kmの行程ですね。
さすがですねぇ(笑)。では、あらためてそのクレイジージャーニーぶりについてじっくりと教えてください。
良い子はマネ禁止!村瀬流ツーリングポイント
- 初日(厳密には2日間)の移動距離は1,400km。温泉以外ほぼ休憩なし!
- 100km程度の移動は電車で1駅くらいの感覚。だけど、深夜の山道だけは勘弁な
- ハプニングこそ旅の醍醐味! 急きょ大阪から富山行きを決定‼︎
今回走った6,000km。直線距離にすると、東京からウズベキスタン・タシケント間と同程度
16時間ノンストップ、34時間の不眠移動(マネ禁止!)
シンクで広告運用やマーケティングを担当している村瀬です。今回は趣味である、先日行ってきたツーリングを紹介します。ちなみに弊社では、仕事をきっちりと進めていれば、こうしたステイケーションも許可されているということも付け加えておきます。
6月、九州地方の台風一過のニュースを知り、急きょ予定を2週間早め、旅行に出かけることにしました。九州、四国を巡る約6,000kmのツーリングです。6月9日の午後から半休を取り、まずは東京から熊本まで目指しました。
行程は上記を見ていただければと思いますが、初日の16時に東京・東雲を出発、19時に静岡PA、23時に兵庫・神戸、24時に岡山・瀬戸、深夜2時に広島・福山、朝5時半に山口・美東で、すでに夜は明けていました。8時に大分にある宇佐のマチュピチュ(西椎屋の景)に到着し、ここで初の観光です。16時間ほぼノンストップで移動ですから、どうかしていますよね(笑)。
そして、11時に大分が誇る別府温泉の桜湯で、ようやくちゃんと休憩を取りました。14時に熊本のバイクショップでメンテナンスし、15時にホテルチェックイン。結局、34時間くらい寝ていなかったわけですが、眠気より食い気! ということで、そのまま熊本の街にくり出し、馬刺しを食べて就寝です。初日の移動距離は約1,400kmでした。
初日の様子は下記のYouTube動画にて。
あぁ呼子のイカ最高!大分の湯布院の温泉でひと息
3日目は、お昼にホテルを出発し、14時に佐賀・呼子名物のイカを堪能。今までに食べたことのない最高の味でしたね。移動距離は、熊本から200〜300kmぐらいでしょうか。ただ、それくらいの移動なら、電車で2駅くらいの感覚。なんなら100km以内なら近所のコンビニ気分ですよ。だいぶ感覚が麻痺していますね(笑)。
その後は、何を思ったのか、大分の湯布院まで行きました。結構、距離がありましたね。18時頃に到着し、温泉に入り、19時には大分のホテルにチェックインしました。
4日目は仕事をしてから、近くを軽くツーリング。繁華街で情報収集やリサーチをして就寝です。
宮崎で神々の地を訪問。いまきん食堂のあか牛丼に舌鼓!
5日目は6時にチェックアウトし、9時に宮崎の高千穂神社に着き、高千穂峡、天岩戸神社を観光。10時に宮崎を発ち、11時に南阿蘇に着きました。ランチは常に行列ができる店として地元で有名ないまきん食堂であか牛丼を食べ、14時からはまさかの熊本・大観峰でオンライン会議です。それが終わると、少しだけ観光し、18時に熊本のホテルにチェックインしました。その日の夜も街を散策し、情報収集でした。
天神で友人とランチ。軍艦島が見える海まで移動
6日目、7時にホテルを出発し、ツーリング開始。8時には福岡の天神に着き、少し散策し、その後友人と会って、釜揚げ牧のうどんでランチ。ちなみに、福岡の方はラーメンよりも圧倒的にうどん好きが多いです(豆知識)。13時からツーリングを再開し、目指すは長崎・雲仙普賢岳です。続けて、同じ長崎の軍艦島が見える海までなんとか行って撮影。その後、長崎の女神大橋(ヴィーナスウィング)で夕日を見て、21時に熊本のホテルに戻り、就寝しました。
7日目は仕事です。8時から始めて、21時までやりきり、すぐに寝ました。翌日が深夜の2時起きだったからです。
今回の旅行で一番キツかった深夜の山道ツーリング
ということで、8日目は深夜2時に起床、3時にはツーリングを開始し、目指すは日本最南端の鹿児島・佐多岬。このコースが今回の旅行で一番キツかったです。疲労感でいえば、初日の東京から熊本ぐらいの感覚。高速道路の場合、純粋に運転だけをしていればいいのですが、ここはすべて山道。道路は暗いし、猿や猪、たぬきなどの動物がいきなり出てくるかもしれない。
仮に死骸に乗ってしまったら転倒しますので、かなり慎重に走らないといけないわけです。実際、1匹の死骸のすぐ先にもう1匹の死骸が出てきましたし、とにかく怖かった。結局、佐多岬に着くまでに5時間くらいかかりましたね。
佐多岬では、なんとか山から出現する日の出を見ることができました。行程が大変だった分、感動もひとしお。その後、鹿児島・雄川の滝への途中の都井岬では、道路に普通に馬が出てきてビックリしました。こうしたハプニングもバイク旅ならではですね。13時には霧島神宮に行き、名店のよし宗でうなぎランチ。ここもまた絶品です! その後は、熊本のホテルに戻り、メンテナンス後、床に就きました。
余談ですが、バイクのメンテナンスを説明しますと、まずは必須項目がエンジンオイルの交換。通常2,000kmで交換しないといけないと言われていて、初日の走行距離だけで1,400kmでしたので。さらにチェーンや外観も汚れてきているのでクリーニングもしました。
九州から四国入り。道後温泉に入り、寿司を味わう
そして、翌日も深夜3時起きで、この日のテーマは四国入り。4時にはホテルを出発し、フェリーが出る大分の臼杵港まで一般道を走り、6時に到着。行程は100kmくらい。
フェリーでは、どうしても休憩を取りたくて、特別室を予約しました。通常の移動がハードなので、休めるときは反動で贅沢してしまいます。10時には愛媛、正午に高知のカルスト台地に到着し、観光しました。
その後は友人と会い、16時に道後温泉ホテルにチェックイン。18時に高知の名店・奴鮨で魚を味わい、21時に温泉入浴。ようやく旅行らしくなってきましたね(笑)。ここでやっと8時間ぐらい睡眠ができ、温泉三昧、神社のお参りなどゆるい旅行を味わいました。
その翌日も道後の街を散策し、仕事、そして温泉巡り、カフェなどに行き、最終日に向けて準備をし寝ました。
急きょ富山行き決定。泊まるよりも走っている方が疲れない
しばしのゆるい旅行から一変、最終日で再びクレイジーなことになります。というか、クレイジーな道を選んだというか(笑)。
6時にホテルを出発し、しまなみ街道を走り、8時に広島・福山に到着、10時に兵庫・有馬温泉に行き、正午に神戸・三宮のプリンで有名なカフェでそのままランチ。13時、大阪の行きつけのライダーズカフェで仲のいいマスターと話しているなかで、自分から言い出したのですが、「このまま東京に帰っても何もおもしろくない。そんなベタなコースなんか誰でもできる!」という妙な反抗心から、その場で富山のライダー仲間に「20時に会える?」と連絡。そのまま富山に向かうことが決定し、北陸道を走り、19時に富山に到着しました。走行距離は400kmくらいはあったかもしれません。
そして、富山の友人と会い、夕食を食べて、21時に出発。宿泊? それはありえないですね。というのも、荷物の量が尋常じゃないんですよ。13日分ありますので、荷物を降ろす行為だけで疲れてしまう。安全にバイクを止められるホテルも限られますし、それであれば、走っていた方が肉体的にも精神的にもいいんです。
そのため、泊まることは考えず、関越で長野、糸魚川、そして東京に入り、深夜2時頃に帰宅。この日は1,100kmくらい走りました。どうかしていますね(笑)。
ロマンを求めて、いつまでも続けるクレイジージャーニー
最近では、ライダー仲間界隈でも、別格というか、異常な存在になってきました(笑)。ツーリングに誰もついてきてくれない。初心者お断り状態になってしまったんです。
目的ですか? あくまでも距離は結果だと思っています。おいしいもの、美しい景色、友人との再会を求めると、どうしても距離が発生してしまう。6,000kmを走らずにそれができるなら、むしろ走りたくないですよ。大変な思いをしないといけないわけですから。ただ……どこか矛盾するところもあって、そうした過程があるから、感動もひとしおという側面もあるので、難しいところではありますね。
車であれば同じ感動はないと思います。バイクってとにかく体を張るじゃないですか⁉️ 雨が降ったら台なしになりますし、そのリスクを取って移動するわけです。だからこそ、ロマンがあるんですよ! 台風一過だからといって決して雨が降らないわけじゃないし、天候が崩れることも頻繁にあるわけです。それでも行くんですよ、ロマンがあるので。ロマンを求めて、どこまでもクレイジージャーニーを続けますよ!
- このブログを書いた人
- -K.Takeda コンテンツディレクター